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インバウンドMEO対策とは?訪日外国人をGoogleマップで集客する方法

MEO

訪日外国人の旅行者がスマートフォンの地図を見ながら、夜の街で入る店を探している様子のイラスト

訪日外国人のお客様を増やしたいけれど、何から手をつければいいのか分からない。そんな店舗オーナーの方に向けて、Googleマップを使った「インバウンドMEO」の考え方と進め方をまとめました。

結論から言うと、インバウンドMEOは特別な裏技ではありません。Googleビジネスプロフィールを土台に、「外国から来た人にも伝わる情報」と「受け入れ態勢」を整えていく取り組みです。Googleの公式ガイドラインで間違えやすい点や、効果の見方もあわせて説明します。

MEO対策そのものの仕組みはMEO対策とは?で解説しています。この記事は、その内容を訪日外国人向けに応用した補足記事です。

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【監修者】吉田 和史(よしだ かずし)|LISH株式会社 代表取締役CEO

LISH株式会社 代表取締役CEO。店舗集客に強いWebマーケターとして、MEO対策(Googleビジネスプロフィール)、Google/Yahoo/Meta広告運用、LP・Webサイト制作、Webコンサルティングを軸に支援を行う。自社でもフランチャイズ加盟の実店舗を4店舗運営し、現場のオペレーションと数字に基づく改善に強み。累計300社以上の店舗支援実績を持つ。
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インバウンドMEOとは

インバウンドMEOとは、日本を訪れる外国人旅行者に向けて、Googleマップや検索結果で自店を見つけてもらい、来店につなげるための対策です。土台になるのは、通常のMEO対策と同じGoogleビジネスプロフィール(Googleマップに表示される店舗情報)です。

別の仕組みを使うわけではありません。違いは、検索する人の言語や状況を意識して、情報の書き方と運用を変える点にあります。

比べる点通常のMEO対策インバウンドMEO
探す人地域に住む人、日本語で検索する人旅行中の外国人(母国語や英語で検索する人)
探す場面生活圏で、地域名や業種を入れて探す初めて訪れる土地で、現在地の近くや目的地の周辺を探す
情報の書き方日本語が中心日本語に加えて、来店客に合わせた言語を補う
来店前に確認される情報口コミ、写真、営業時間、サービス内容それらに加え、場所の分かりやすさ、支払い方法、予約方法、対応できる言語
口コミ日本語が中心外国語の口コミも付く(返信の言語を考える必要がある)
追加で必要なことプロフィールの整備と運用受け入れ体制(言語・決済・予約)の確認

なぜインバウンドでGoogleマップが重要なのか

日本政府観光局(JNTO)の発表では、2025年の訪日外客数は4,268万3,600人で、過去最高だった2024年を580万人以上上回りました(出典:Travel Watch「訪日外国人、初の年間4000万人突破」)。

旅行中にGoogleマップが使われていることを示す調査もあります。株式会社Paykeが、繁体字中国語・英語・韓国語を話す訪日客1,827名に行った調査では、99%が訪日旅行中にGoogleマップを利用していると答えました(出典:訪日ラボ「訪日客の99%がGoogleマップを利用」)。特定の言語を話す人への調査なので、すべての訪日客の数字ではない点には注意してください。

一方で、訪日客の国・地域別の動きは一様ではありません。同じ2025年でも、12月は中国が唯一前年同月を下回り、45.3%減となりました(出典:前掲のTravel Watch)。「訪日客全体が増えているから」という理由だけで進めるのではなく、自店に来ているのはどの国・地域の人かを確認してから対策を決めることが大切です。

始める前に確認したい2つのこと

1. 来店している外国人は、どの国・地域の人か

対応する言語を決めるために、まず自店の実態を把握します。次のような材料が手がかりになります。

  • 予約サイトやレジなどで分かる、お客様の国籍や利用言語
  • スタッフが接客で感じた、外国人のお客様の人数と使っている言語(簡単なメモでも十分です)
  • Googleマップの口コミに多い言語
  • Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスで、検索語句に英語などの語句が出ているか

来店実績がまだ少ない場合は、周辺の観光地や宿泊施設に来る人の国・地域から見当をつけます。最初から多くの言語に広げず、まずは2〜3言語に絞るほうが、情報の質を保ちやすく、運用も続けられます。

2. 外国人のお客様を受け入れられる状態か

Googleマップで見つけてもらっても、来店後に言葉や支払いで困ると、口コミに不満が書かれることがあります。次の点を店内で確認しておきましょう。

  • 簡単な英語や翻訳アプリなど、接客の手段があるか
  • 多言語のメニュー・料金表・案内があるか(写真や図で伝わる形でも構いません)
  • 使える支払い方法(現金、クレジットカード、QRコード決済など)を案内できるか
  • 予約が必要な場合に、外国語で予約できるか、電話のみか
  • 食事制限やアレルギー、施術・利用上の注意事項を説明できるか

対応できないことまで書いてしまうと、期待とのずれが口コミに表れます。できることを正確に書くのが基本です。

インバウンド向けにGoogleビジネスプロフィールで整える7つのポイント

ここからは、プロフィールで実際に整える項目を順に説明します。いずれもGoogleのガイドラインに沿って行うことが前提です。先に全体像を表にまとめます。

項目整えること注意点
ビジネス名看板などで使っている名称のまま登録する2言語の併記やキーワードの追加は認められない
住所・ピン住所と地図上のピンを正確にし、分かりにくい入口は写真で補う住所欄にURLやキーワードを入れない
営業時間通常の営業時間と、祝日などの特別営業時間を最新にする休業日や変更の更新漏れを防ぐ
説明文・メニュー・サービス日本語に外国語を足す説明文にリンクは使えない
写真外観・入口・店内・メニュー・料金が分かる写真をそろえる古い写真を放置しない
口コミ外国語の口コミにも返信し、特典なしで依頼する特典と引き換えの依頼は禁止
公式サイト・投稿外国語の導線と予約方法をそろえる日本語だけのページに誘導しない
多言語の口コミや翻訳機能が表示されたスマートフォンを手に、店の前に集まる外国人旅行者のイラスト

1. ビジネス名は、看板などで使っている名称のまま登録する

外国人にも分かるようにと、日本語の店名に英語名を並べたくなるかもしれません。しかしGoogleのガイドラインでは、複数の言語や文字体系で同じ名称を繰り返すこと(例:「Kafiex / カフィエクス」)は、実店舗の看板にそのように表示されていても認められないとされています(出典:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン)。

ビジネス名には、店舗やWebサイトなどで一貫して使い、お客様に認知されている名称を入れます。キャッチコピーやサービス内容、所在地などを足すと、プロフィールが停止される場合があります。店の正式な名称がもともと英語表記であれば、その名称をそのまま使います。外国語での案内は、後述の説明文やメニューなど、ほかの欄で補いましょう。

2. 住所と地図のピンを正確にし、迷わず着ける情報を添える

Googleマップで経路を調べて来店する人にとって、住所やピンのずれは、来店できるかどうかに直結します。住所の記載とピンの位置が合っているかを、まず確認します。番地を含まない住所などで場所が正しく認識されない場合は、地図上でピンを指定できます。また、正式な住所だけでは場所を特定しにくい場合に限り、近くのランドマークや交差点名を入力することもできます(出典:同ガイドライン)。

入口が分かりにくい、ビルの上階にある、といった店舗では、入口やフロアの案内を写真で補うと親切です。

3. 営業時間・休業日・祝日の営業を最新にする

営業時間は、来店するかどうかを左右する情報です。祝日や年末年始など通常と異なる日は、特別営業時間として登録できます(出典:同ガイドライン)。限られた日程で訪れる旅行者にとって、行ってみたら閉まっていた、という事態は大きな不満になります。変更があったらすぐに更新する運用にしておきましょう。

4. 説明文・メニュー・サービスは、日本語に外国語を足す

説明文やメニュー、サービスの項目は、外国語に自動で翻訳されるとは限りません。自治体の資料(岩手県)では、店舗の基本情報やクチコミ・投稿は翻訳して見られる一方、店舗の説明・商品・メニュー・サービスは自動翻訳されない項目として整理され、日本語の下に英語を併記するなどの対応が紹介されています(出典:岩手県「インバウンド(訪日外国人)集客のために」)。表示の仕様は変わることがあるため、外国語に設定したスマートフォンでGoogleマップを開き、自店がどう見えるかを実際に確認してください。

書くときのポイントは次のとおりです。

  • 日本語を先に書き、そのあとに英語など対応する言語を続ける
  • 料理名や施術名は、直訳よりも、どんなものか分かる短い説明を添える
  • 自動翻訳の結果をそのまま使わず、意味が合っているかを詳しい人に確認してもらう
  • 対応できる内容(支払い方法、予約、食事制限、禁止事項など)を具体的に書く
  • 説明文にはリンクを入れられず、特別料金や特典を過度に強調する表現も使えない(出典:同ガイドライン)

5. 写真は、言葉がなくても伝わる情報を優先する

言葉が通じにくくても伝わるのが写真です。外観と入口、店内の様子、メニューや料金表、実際の商品やサービスの写真をそろえます。メニュー表は文字が読める大きさで撮り、価格が分かる形にしておくと、来店前の不安を減らせます。

6. 外国語の口コミにも返信し、口コミは特典なしでお願いする

外国語の口コミが付いたら、その言語か英語を添えて返信します。返信は、書いた本人だけでなく、あとから口コミを読む旅行者にも店の姿勢が伝わる場所です。短く、お礼と内容に沿った事実だけを書き、自動翻訳で意味が変わっていないかを確認してから送ります。口コミへの返信は、オーナー確認が済んだビジネスプロフィールから行います(出典:ユーザーからのクチコミを管理する)。

口コミを増やすために、会計時や店内にQRコードつきの案内を置く方法があります。案内文を複数の言語で用意すると、外国人のお客様にも伝わります。ただし、割引や無料サービスなどと引き換えに口コミを依頼する、肯定的な口コミだけを選んで依頼する、その場で書くよう求めるといった方法は禁止されています。特典などで内容に影響を与えず、実体験に基づく投稿を促すことは許可されています(出典:禁止または制限されているコンテンツ)。

7. 公式サイト・予約ページ・投稿も、外国語に合わせる

Googleマップの店舗情報から公式サイトや予約ページに移った先が日本語だけだと、せっかく見つけてもらっても離れてしまいます。プロフィールのウェブサイト欄に設定するページに、英語など対応言語への切り替えと、予約・問い合わせの方法を分かりやすく置きます。Googleの投稿機能で季節の案内や臨時休業を知らせるときも、短い英語を添えると伝わりやすくなります。

やってはいけないこと:Googleのガイドライン違反

設定の誤りや規約違反によるトラブルを表した、割れた鍵と警告マークのイラスト

インバウンド向けに頑張るほど、やりがちな違反があります。プロフィールの停止や口コミの削除につながるため、次の点は避けてください。

  • ビジネス名に別の言語の名称やキーワードを足す:2言語の併記や翻字の繰り返し、サービス内容・所在地・キャッチコピーの追加は認められていません(出典:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン)
  • 言語ごとに別のプロフィールを作る:ビジネスにつきプロフィールは1つです。1つのビジネスに複数のプロフィールを作ると、GoogleマップとGoogle検索での表示に問題が起きることがあります(出典:同ガイドライン)
  • 口コミと引き換えに特典を渡す:金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなどの提供は禁止されています(出典:禁止または制限されているコンテンツ)
  • 実体験に基づかない口コミを集める・買う:対価を支払って書かせた口コミや、1人が複数のアカウントから投稿した内容も禁止です(出典:同ポリシー)

ビジネス名や口コミのルールは、MEO対策とは?でも整理しています。

Googleマップ以外の地図・口コミサービスも確認する

訪日客がGoogleマップを使うといっても、国や地域によって、ほかの地図や口コミのサービスをあわせて使う人もいます。たとえば、韓国のNAVER地図や、中国の大衆点評などです。来店客に多い国・地域がはっきりしているなら、その国でよく使われるサービスに自店の情報が載っているかを、一度確認してみるとよいでしょう。

ただし、最初から手を広げると、どれも中途半端になりがちです。まずGoogleビジネスプロフィールを整え、そのあとに広げる順番をおすすめします。

インバウンドMEOの効果の見方

インバウンドMEOの成果は、検索順位だけでは判断しにくい取り組みです。次の数字をあわせて見ます。

  • Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス:表示回数、経路検索、電話、ウェブサイトへのクリックの推移
  • 検索語句:英語など外国語の語句で見つけられているか
  • 公式サイトのアクセス解析:外国語ページの閲覧や、予約ページへの移動
  • 予約・来店の記録:外国人のお客様の数や国・地域、来店のきっかけ(「Googleマップで見つけた」かどうかを聞き取る)

整備の効果が数字に表れるまでの期間は、地域や業種、競合の状況によって変わるため、一概には言えません。数か月単位で続けながら、毎月同じ項目を見て、次に何を直すかを決めていきます。

自分で進めるか、専門会社に依頼するか

ここまでの整備は、店舗で続けられるなら自分でも進められます。基本の手順はMEO対策を自分でやる方法にまとめています。一方で、複数の言語で文章を継続して用意するのが難しい、外国語の口コミ返信が追いつかないといった場合は、専門会社への依頼も選択肢になります。依頼先を選ぶときの確認点は、MEO対策会社・代理店の選び方をご覧ください。

インバウンド向けのGoogleマップ運用も含めて相談したい場合は、LISHのMEO対策から無料相談をご利用ください。今のプロフィールの状態を確認したうえで、自分で続けられる部分と任せたほうがよい部分を整理してご提案します。

インバウンドMEOに関するよくある質問

外国人旅行者が地図アプリで疑問を調べながら店を探している様子のイラスト

インバウンドMEOは、通常のMEO対策と別に始める必要がありますか?

別の仕組みではありません。同じGoogleビジネスプロフィールを使い、基本情報の正確さや写真・口コミの運用といった土台を整えたうえで、外国語の情報と受け入れ態勢を加えていきます。土台が不正確なまま外国語だけを足しても、来店前の不安は減らせません。

ビジネス名を英語表記にしてもよいですか?

看板やWebサイトなどで実際に使っている名称であれば、その名称を使います。日本語名と英語名を並べて登録することは、ガイドラインで認められていません(出典:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン)。英語の情報は、説明文やメニューなどほかの欄で補いましょう。

どの言語に対応すればよいですか?

自店に来ているお客様の国・地域によって変わります。予約記録や口コミの言語、スタッフの実感から確認し、まず2〜3言語に絞って整えるのが現実的です。英語は多くの国・地域の訪日客に通じる可能性がありますが、来店客の中心が別の言語圏であれば、その言語を優先します。

外国語の口コミには、どう返信すればよいですか?

お礼と、内容に沿った短い返信を、その言語か英語で書きます。自動翻訳の結果は意味が変わることがあるため、送る前に確認しましょう。事実と違う内容や、お客様を責める表現は避け、改善できる点があれば簡潔に伝えます。

まとめ:外国語を足す前に「正確さ」と「受け入れ態勢」を整える

正確な情報と受け入れ態勢を整えることを表した、チェックマーク入りの盾のイラスト

インバウンドMEOは、特別な方法ではなく、Googleビジネスプロフィールの基本を正確に整えたうえで、来店前の不安を減らす情報を外国語で補っていく取り組みです。

  • 来店している外国人の国・地域を確認し、対応言語は2〜3言語に絞る
  • ビジネス名は看板などの名称のまま登録し、2言語の併記やキーワードの追加はしない
  • 住所とピン、営業時間と特別営業時間を最新に保つ
  • 説明文・メニュー・サービスは日本語に外国語を足し、意味を確認する
  • 外国語の口コミにも返信し、口コミは特典なしでお願いする
  • 公式サイトや予約ページにも、外国語の導線をそろえる
  • 表示回数・経路検索・電話・サイトへのクリックと、来店時の聞き取りで効果を見る

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