「フリーランス=自由」みたいな考えた方が先行する中で実際にそうなのか?と聞かれると100%そうではない気がします。
僕もフリーランスとして活動して3年目に入りますが、月100万ぐらいは何もしなくても入ってくる現状でして戦略的に取り組んだことで割と自由に活動ができるようになりましたが、フリーランス1年目は月40〜50万円ぐらい稼ぐ人達が「すごい」と感じるレベル。
売上を5万円、10万円と伸ばしていくことはかなり苦労しました。ーランスの活動の中で収入を着実に増やしていくには、考え方を根本的に変えて戦略立てる必要があります。
この記事では、フリーランスの年収(収入)の現状とそれを増やしていく方法を僕なりに解説してみたので参考にしてみてください。
目次
フリーランスの年収が低すぎる…。現状と実際の平均年収
NewsPicskでの記事内で連載されていたフリーランスの記事(なぜ今、フリーランスが注目されるのか)。フリーランスの活動1本で活動している人の平均年収は350万円と記載されてます。
月収ベースで考えると、約30万円ぐらい。この額だけ聞くとそこまで夢がない…。
月30万円で自由に暮らすことって東京だと家賃とかで10万円ぐらい掛かるのでほぼ無理ですし、僕が以前住んでいたいセブ島とかの東南アジアなら良い暮らしが出来るかなというレベルです。
経費や節税対策で実際にこの平均年収以上は少なからず貰っているはずなので、必ずしもこのデータが正しいとは言えませんが、それにしても年収低すぎです。
自由な働き方を目指し、好きな場所で好きな時間には働けることにメリットを感じてフリーランスになっても戦略的に活動していかなければ、平均以上は稼げるようになっていきません。
そもそもなぜフリーランスこんなに収入が低いのか?
フリーランスの年収がこれほどまでに低い理由を僕なりに考察してみましたが、大きなポイントは以下の3つ。
- 経費削減して、平均年収を下げている
- 経験年数の短いフリーランスが増えつつある
- フリーランスが多すぎて相対的に単価が下がっていく
順を追って解説していきます。
経費削減して、平均年収を下げている
全体的にフリーランスの人の年収は高い傾向にあると思います。会社員の場合は、税金を惹かずに毎月貰っている給与の12ヶ月の合計が年収になります。
フリーランス(個人事業主)の場合は、売上から経費を引いたものが所得になり、年収になります。
厳密にはもっとややこしいですが、簡単に言うとこんな感じ。
つまり、売上が大きくて稼いでいても経費と認められるものを経費勘定してしまえば平均年収は下がります。
僕の場合は、Web系フリーランスなので経費はほぼ0なのですが、合法的に節税対策で経費勘定しているものはいくつかあります。例えば、仕事に関わる食事なら交際費ですし、旅費などの交通費も当てはまります。
そのため月売上50万円のフリーランスが、20万円を経費勘定にしていたら月収30万円。
年収ベースで360万円なので、NewsPicksの記事で言うとフリーランスは月50万円の売上を稼いでいることになります。
たぶん実際はもっと稼いでいると思うので、そういった意味で言うとフリーランスの年収は経費というもので下げられているため、もっと高いはず。
フリーランスで年収を上げたい人はそこまで悲観することはありません。
経験年数の短いフリーランスが増えつつある
とは言え、そこまで稼げていないフリーランスの方が多いのも事実。
その理由は、フリーランス市場にスキルがそこまで高くなくて経験年数の短いフリーランスが増えつつあるからです。
業界経験のないフリーランスは自分の経験値を上げるために安い単価の案件でも、まずは量をこなすために受注するケースも多いですし、それが実績にもつながっていきます。
僕自身もフリーランス初期は、月30万円ぐらいを目標に活動していたのでこれらのフリーランス1〜2年目の人が平均年収を下げているのは事実です。
フリーランスが多すぎて相対的に単価が下がっていく
現在、フリーランスで活動している人やこれからフリーランスで活動をしたいと考えている人で知って置かなければいけないのが、フリーランス市場は伸びているけど自分の価値を上げないと生き残れないということ。
フリーランスへ発注する企業としては、なるべくコストを抑えて安く発注したいという考えがあるのは確かです。
つまり、低価格で案件を受けてくれるフリーランスが見つかればそちらに発注する可能性もあります。副業・複業系パラレルワーカー・独立系フリーランスなど多くの人がクラウドソーシングなどの案件探しをしている現状なのでそこでは低単価の案件に苦しむことになります。
まずは低単価でも良いので実績を積みつつ、高単価の案件を獲得できるように活動をしていく必要があります。
フリーランスが収入を増やす4つの方法【経験談とセットで解説】
僕がフリーランス当初の月収は0円から始まり、月20〜30万円ぐらいでした。そこから順調に月の売上を伸ばしていくことができたのですが、年収を増やしていくには戦略的に取り組む必要があります。
案件をただこなしていくのでは、売上は上がりません。年収を増やしていくポイントは僕の経験も踏まえて以下の5つかなと。
フリーランスで収入を上げてくには戦略的に取り組まなきゃいけない。
・案件に対する時給をあげる(安い案件を取り組まない)
・複数スキルを持つ
・自分でサービス運営、商品を作る
・外注運用に一部切り替えてく
・資産運用をする働き方を見直さなければ、収入は低いまま。自由な働き方にはならない
— かず@旅と仕事 (@kazushiyoshidaa) 2019年3月2日
- 案件に対する時給を上げる(時給意識を持つ)
- 複数のスキルを持ち、価値を上げる
- 自分でサービス運営、商品を作る
- 外注運用に一部切り替えてく
- 資産運用する
案件に対する時給を上げる(時給意識を持つ)
売上の低いフリーランスの特徴として、安い単価の案件を受け続けているということです。それで月の売上が20〜30万円と安定してしまうとそこから、試行錯誤するのを止めてしまい安定モードに入っている人が中にはいます。
仮に、30万円稼げていたとしてたら時給は1,875円ぐらい
テレアポのコールセンターのアルバイトで時給2,000円ぐらいは超えるのでそれよりも低い額計算です。大学生がよくやる塾講師なんかも時給2,000円〜ぐらいということを考えると低すぎですね。
まずは、大事なのは自分の売上に対する労働時間で時給がどれぐらいなのかを把握しましょう。そして求めている月の売上がどれぐらいなのかを目標設定すること。
月収100万円目標なら6,250円を時給にしていかなければいけません。
圧倒的に稼げていないフリーランスは、何も考えずに案件を受けて積み上がっていく売上をみているケースが多いですが、自分の時間に対する価値の意識を持たないと年収は上がっていきません。
複数のスキルを持ち、価値を上げる
では、どのように時給を上げて行くかというとその分野のスキルを上げるか複数スキルを持つしかありません。
例えば、Web制作やWebデザインなのであればその分野での経験や実績があれば、多少単価を上げたとしてもクライアントは納得してくれます。そのためには、まずは量をこなすことが大事。
それに加えて複数のスキルを組み合わせて仕事をしていくということです。
僕の場合は、Webマーケティングのコンサルがメイン領域なのですが、もともと英語教育・海外留学・英会話サービスの運営に精通していたので、そこを強みに語学系のサービスのWebマーケティングから戦略コンサルまでまるっと受注をしています。
「マーケティング×〇〇」という感じでスキルを組み合わせて価値を上げたという感じです。
他にもアフィリエイトサイト・自社メディアを運営しているので、「Webマーケター×アフィリエイター」という形で実績を出しつつ、コンサルを獲得することもあります。
例えば、Webライターなどでも「美容業界に勤めていたライター」であれば美容系メディアとしてはライターとして採用しやすいですし、以前の職種や「旅経験」「留学経験」「資格などの学習経験」などは、付加価値になります。
関連記事:フリーランスライターの収入と実情【高収入を目指す方法とそのキャリア】
Web制作なども、マーケティングやSEOを理解しているWebデザイナー、エンジニアは付加価値になります。
スペシャリストも良いですが、フリーランスはジェネラリスト的な要素を持っている方が正直稼ぎやすいという点があります。
自分でサービス運営、商品を作る
フリーランス活動の売上は天井が存在します。それはクライアントワークを続けていくこと。
発注者から案件を受注して活動していく方式だと、固定報酬であろうが稼げいていく売上には限界が生じます。自分が使える時間は1日24時間と決まっているので、案件を受け続けて価値を上げつつ、単価を上げてもどこかで収入の頭打ちがきます。
それを超えていくには自分でサービスを運営したり、商品を作っていく必要があります。
具体的には、以下の感じ。稼げているフリーランスの人はだいたい行っていることです。
- アフィリエイトサイト・ブログを始める
- Webサービスを開発・運営
- 講座やノウハウを商品として販売する
難易度は高いですが、まずはフリーランスの活動で月50万円ぐらいを目指しつつ、収益の分散化も考えて活動してみることをおすすめします。
アフィリエイトサイト・ブログを始める
ブログやアフィリエイトサイトは、広告収入を獲得するモデルで、クライアントワークをしなくても一定の額の収入が生まれています。
僕もこのブログ以外にもアフィリエイトサイトやメディアを運営していて、一定の額が収益として発生しているためかなり心が楽です。
クライアントワークをしなければ稼げない…。というのが一切ないので、やりたくない案件、低単価な案件は受ける必要がなくなってきます。
関連記事:ウェブ系フリーランスがアフィリエイトをやるべきメリット【経験談】
Webサービスを開発・運営
Webデザイナー・エンジニアの方であれば、自分でWebサービスを作るのがおすすめ。
僕はWebマーケターですが、エンジニアの方と組んで月額課金モデルのマーケティングツールを開発中です。
サービスが売れるかどうかは100%絶対ということがないですが、マーケティングが成功すれば月額課金で収益が積み上がるモデルのため、収入を伸ばしていくことが可能。
月々の収入が安定してきたら自分の強みを生かしてサービスを開発するのはおすすめです。
講座やノウハウを商品として販売する
自分の経験を講座にしたり、ノウハウにして商品として販売する方法。よくあるのは、noteでのノウハウ販売などですね。
自分の強みを生かして、講座・ノウハウ・コミュニティにすることでそこに集まるユーザーに対して価値を与え続けることができれば、収益は生まれてきます。
オンラインサロンなんかもその一つです。
外注運用に一部切り替えてく
収入を上げていく方法として、自分のサービス・商品を作ること以外に考えていかなければいけないのが業務の仕組み化。
僕はマーケティングコンサルがメインですが、全ての仕事を一人でこなしているのではなくパートナーのフリーランスの方や、外注をして一部業務をこなしています。
僕のコンサルの仕方だと月4〜5社ぐらいがMAX受け持てる感じなのですが、パートナーや外注の方と仕事をすることで自分の受け持てる案件が増えるため収入も伸ばしやすいです。
全ての仕事を自分で行うのは無理があるので、一部外注なども活動に入れていくと良いと思います。
僕の場合はコンサル以外に運営しているメディア・アフィリエイトサイトの記事は外注をしていて、収益を増やしつつあるので自分が出来ないことを発注する側になってみることをおすすめします。
資産運用する
最後に、フリーランスの活動が順調に進んで貯金もたまりつつあるのであれば資産運用に入りましょう。
ここは僕もまだ勉強しながら取り組んでいるという感じですが、お金を眠らせるのではなく動かす方法を覚えたほうが収入は伸ばしやすいです。
いざという時用の「待機資産」としてお金を残しつつ、残りはお金に働いてもらいましょう。
イメージは、貯金の30%を待機資産として残して、それ以外を資産運用に回す感じです。待機資産とは、生活費の捻出もそうですが投資チャンスに現金がないとなっては意味がないのでそれ用にとっておくイメージです。
まずは稼いで、資産運用に回すことを考えていきましょう。
最後に:フリーランスの収入は右肩上がりに伸ばせる。
冒頭では伝えていませんが、フリーランスの収入は右肩上がりに伸ばすことが出来ます。
会社員として働いている人と比べた時に、フリーランスの収入は自分の頑張り次第でどんどん伸ばしていくことが可能。
その分大変なこともありますが、1年働いて月給が1万円も上がらない会社が多いことを考えるとフリーランスの方が夢はありますよね。
この記事を参考にして戦略的に取り組むことで収入を上げていくチャンスはあるので、参考にしてみてください。