フリーランスとして活動していく中で年収をどんどん上げていきたいと考えるのは一般的なことですよね。この記事では、フリーランスの年収1,000万円を稼ぐ難易度などを僕自身が感じた経験を踏まえてまとめました。
- フリーランスで年収1,000万円を目指す難易度は低い
- フリーランスで年収1,000万円を目指すコツ
- フリーランスで年収1,000万円の幸福度はそこまで高くない
僕自身は、フリーランス活動が現在3年ほど経っており、主にWebマーケティングのコンサルとブログ収益などで売上を立てています。フリーランス活動当初は、年収1,000万円を稼ぐイメージは全くなく、稼げない時期もあったのですが、それを経てからはコンスタントに収益を上げられるようになってきました。
これから年収1,000万円を稼ぐ上で大切なことなどを経験談を含めて解説しているので参考にしてみてください。
目次
フリーランスで年収1,000万円を目指す難易度は低い
結論として、フリーランス活動で年収1,000万円を目指すのは可能です。実際そこまで難易度は高くありません。
とは言え、月20〜30万円ぐらいしか稼げていない人やこれからフリーランスを目指そうと考えている人にとってはあまりイメージがわかないのも事実だと思います。月20〜30万円程度の収入の方だと、年収300万前後なので、3倍近くの収入を稼いでいくのは想像つかないですよね。
僕もフリーランス当初は特に固定のクライアントがいたわけでもないため、年収1,000万円を稼ぐイメージは全くありませんでした。
年収1,000万円の月収イメージ
それでも、フリーランス2年目のときに年収1,000万円は到達できました。
ざっくりですが、年収1,000万円を超えた頃の僕の月の売上をまとめるとこんな感じです。
Webマーケティングのコンサル収入:月50万円〜
ブログ・アフィリエイト収入:月80万円〜
これに加えて単発でWeb制作、デザインに関する案件などを受注していたので、継続的に入ってくる収入が月130万円ぐらい+単発案件という感じでした。
コンサルティングに関しては、法人企業のマーケティング面でのサポートで月の固定報酬で入ってくるため、案件スタートから半年〜1年ぐらいは安定的に入ってくる収益の一つとなっています。
ただ、コンサルティングのデメリットとしては、自分が受け持てる企業数にどうしても限りが出てしまうため売上の天井が見えてしまうという難点もありました。自分のリソースを使っていくという点で、売上を上げるには1案件あたりの単価を上げていくという必要性があり、これではレバレッジが効かないなと個人的には感じていました。
契約が始まっている案件に対して、月のコンサルティング金額を途中から上げるのも難しいのでその点は実際に活動して感じた部分です。それでも、月25〜30万円程度支払ってくれる企業を3〜4社程度見つければ月の収益が100万円ぐらいは超えるためそこまで難易度が高いわけではないと思います。
それに加えて、僕の場合は継続収入が可能で積み上がり式で売上が上げやすいアフィリエイトに取り組んで年収1,000万円を超えました。
売上を意識することが達成の近道
「フリーランスで全く稼げていなかったときの自分」と「月100万円ぐらいをコンスタントに稼げるようになった自分」を比べてみると売上意識の差が一番大きいかなと思います。
フリーランスと言っても様々な職種がありますが、自分がメインで取り組んでいる職種で年収1,000万円を稼ぐための方法を計算してみることが大事。
例えば、以下のような感じです。
Web制作:月30万円の案件×3本=90万円
コンサル:月20〜30万円の月契約×3〜4本=80万円前後
ブログ:月80万円ぐらい収益発生するブログの作成
法人企業をクライアントにすれば、月20〜30万円の案件を獲得すること自体はそこまで難しくないので、その本数を増やせば年収1,000万円の到達の難易度は低いです。
ブログも同じく自分の運営しているサービスとして捉えて、試行錯誤を加えて行けばアフィリエイトだけで月100万円程度の売上を達成して、年収1,000万円になるのは難しい金額ではないです。
自分の価値を下げないことが大事。
フリーランス当初は、経験のために数をこなしていくことは大事なこと。そのため、少しでも単価が低くても受注するべきだと個人的には思いますが、ある程度経験値が上がってきたら単価を上げていくことをおすすめします。
同じ作業をしているのに低単価な状態で受注を受け続けてきたら収入が上がることはないですし、年収1,000万円の達成難易度は上がります。
単価を上げることができれば、案件数も減らすことができるので使える時間も増え、余裕が生まれます。
仮に月100万円の売上を目標に置いて月20日間・1日8時間の稼動をすると160時間働くことになるので、以下のような時給計算になります。
100万円÷160時間=6,250円/時給
売上を上げるために働きすぎるフリーランスもいますが、持続性がないですしどこかで限界が来るため、土日返上して働くのも個人的にはなしかなと思います。
僕も時間あれば仕事をする、案件に取り組むというスタイルを最初の方はやっていましたが、プライベートをしっかり確保することを考えて休日は必ず作るようにしています。
一時的にしか売上が上がらないのはNG
Web制作、デザインなどの案件は、1つの案件で30万円ぐらいは難しくありません。場合によっては50〜100万円とかで発注されることもあります。
それを数件こなして、月の売上が一気に100〜200万ぐらい稼げたとしても、それが続かないとなると結構しんどいため一時的にしか売上が立たない仕組みはNGかなと。
受託案件系だと、月100万円以上を達成した月もあるけど、ある月は30万円ぐらいだったみたいなこともあるあるですが、売上が月によってバラバラなのも微妙かなと。
月の売上が見えてこないと心の安定がないので、、年収1,000万円を達成し続けるには継続性を考えて月100万円前後をコンスタントに達成していくのが現実的だと思います。
そのため、考えなければいけないので年収1,000万円(月収80〜100万円)を稼ぎ続けることです。
フリーランスで年収1,000万円を目指すコツ
ここからは僕の経験談も含めてフリーランスを初めて年収1,000万円を達成するために大切なことをお伝えていきます。
具体的に、挙げてみると以下の4つをチェックしておくと良いでしょう。
- 各案件の収益を最大化させる
- 複数スキルの取得で付加価値を上げる
- 収入源を分散化させて継続収入を発生する仕組みを作る
- 年収=友達の平均年収
順に解説していきます。
1.各案件の収益を最大化させる
フリーランスのどの職種にも言えますが、各案件の収益を最大化させることが売上を上げる上で一番簡単なことです。
得意分野を鍛えてその価値を高めることで、売上アップに繋がります。僕の場合はWebマーケティングを極めることに集中しました。
フリーランスを始めたての頃にコンサルティングでやっている作業内容としては、そこまで変わらないですが結果や実績が付いている状態であれば単価を上げても企業側が納得してもらえれば十分に問題ないかなと思います。
Webマーケティングの実績を高めることで、最初の間は月10〜20万円ぐらいの半年契約とかで受けていた案件も実績が上がることで月30〜50万円程度の単価に上げて企業が契約してくれるようになります。
まずは、ひたすら相手にGiveをしまくることで自分の価値を上げて信頼を勝ち取りましょう。
それに加えて、僕の場合はWebマーケティングで培った経験・知識をもとにブログ・メディア運営をしているのですが、それも得意分野の収益を最大化させる方法の一つです。
Webマーケティングのコンサルで経験を積む→信頼を勝ち取り単価が上げやすい
Webマーケティングのコンサルで経験を積む→自分のサービスで実践する
具体的には上記のイメージで、自分の運営しているメディアでの実績もコンサルなんかだと実例が出しやすいので、収益の最大化がしやすいです。
プログラミング、ライティング、デザインなど得意分野を一つまずは作りそこに対して100%全力で取り組めば単価も上げやすいので収益の最大化を測ることができます。
複数スキルの取得で付加価値を上げる
収益の最大化をする上で一つのことに特化で専門性を高めて、稼ぐのは正直難易度高いかなと思います。Webマーケターは市場を見れば多くいるわけで、そこと比べたときにトップになれる自信があればいいですが、正直一番最初からそこを目指すのは難しいでしょう。
そこでおすすめなのが、スキルを組み合わせることで付加価値を上げるということです。
例えば、僕の場合は英語業界で会社員を2年ほどしていたので留学や英語業界に詳しく、英語もある程度話せる状態でWebマーケティングを始めたため「Webマーケティング+英語」のスキルの組み合わせでコンサルをしていました。
英語が話せるのが当たり前になりつつあるけど、英語を話せるだけではあまり価値がない。僕の場合は例えば以下の感じ。
☑英語×マーケティング
☑英語×Webデザイン
☑英語×プログラミング
☑英語×企画スキルを組み合わせると価値を見出しやすいし、複業とかもしやすい。
— よっしー@複業マーケター (@kazushiyoshidaa) September 23, 2020
フリーランスでWebマーケターをしている人はめちゃくちゃ多いですが、英語業界に精通していて英語も話せるWebマーケターというポジションはあまりいなかったため、付加価値が付けやすく案件も取りやすくなりました。
そのおかげで、「英会話スクール」「海外の語学学校」「帰国子女限定の転職サービス」などの企業とコンサルティング案件を獲得することができ、Webマーケティング面で支援をしていました。
Webマーケティングであれば、具体的には以下のような感じでスキルの掛け合わせをすると自分のPRポイントが増えていくでしょう。
英語ができるWebマーケター(英語+マーケティング)
SEOが出来るWeb制作者(SEO+制作)
マーケティング全般を理解しているWebデザイナー(マーケティング+Webデザイン)
広告運用ができるWebデザイナー(広告運用+Webデザイン)
SEOライティングができるWebライター(SEO+ライティング)
一つのスキルで戦い売上を上げようとすると強豪も多くレッドオーシャンですが、付加価値となるスキルをセットで保有し、フリーランス市場にいれば競合も少なくブルーオーシャンなケースが多いです。
また、メインの活動に加えて他のスキルがあれば継続発注に繋がりやすい特徴もあります。
例えば、Web制作の納品後、マーケティングができればマーケティングコンサルで固定報酬の案件が取れるというような感じです。
収入源を分散化させて継続収入を発生する仕組みを作る
収入源を分散化させて継続収入を発生する仕組みを作ることも大事なことの一つです。
例えば、僕みたいなフリーランスの場合はWebマーケティングのコンサル企業が契約を打ち切りにした場合に収益が0円にストップする可能性が大いにあります。
受託型で納品して終わりみたいな稼ぎ方だと、「期限満了」のリスクを抱えながらの仕事となり、継続的に案件を探す必要が出てきます。それだと心の安定がなく、継続的に収入が入る仕組みにしたほうがリスクヘッジを取ることが出来ると考えました。
例えば、Web制作者であれば月30万円の案件を2本受けつつ、月20万円のコンサル案件を2本こなす的な働き方であれば年収1,000万円は軽く超えます。単価を上げればもっと簡単に達成できますね。
受注案件:月30万円×2本=60万円
固定報酬:月20万円×2本=40万円
僕が行っているコンサル型は基本的に月額固定なので、契約が切れない限り安定収益。ただ、案件が終了すると売上がなくなるリスクも少なからずあるので、メディア(ブログ、アフィリエイトサイト)を複数運営し、継続的に収入が発生する仕組みを作っています。
これに関してもアフィリエイト1本だけだと、Googleのアップデートでいきなり収益が下がることもあるのでもちろんリスクもあります。
そのため、僕の場合はコンサルティング+アフィリエイトで収益を分散させて、お互いのリスクを補っているイメージですね。
いつ売上がなくなるか分からない状態と隣り合わせのフリーランスにとって収入源を分散化しておくのは稼ぐ上でのポイントかなと思います。
関連記事:ウェブ系フリーランスがアフィリエイトをやるべきメリット【経験談】
自分の年収=周りにいる5人の平均年収
最後に、年収の話をする際によく言われているのが自分の年収は「日常的に付き合っている周り5人の平均年収」と近づいてくるということ。
僕は今でこそ年収1,000万円を超えていますが、日常的に交流のある人を考えてみると圧倒的に稼いでいるフリーランスや経営者がほとんどでした。
「僕よりも成功していて稼いでいる。」「100名以上規模の会社を運営している」みたいな人が周りにいるので常に自分はまだまだ足りていないなと日々感じてます。
年収5,000万円ぐらい超えている人も普通にいるので、自分の周りの環境づくりって大事かなと。
優秀な人の周りに優秀な人が集まりますし、稼いでいる人の周りには自然と稼いでいる人が集まるということです。
自分よりもビジネスで成功している人たちが周りにいることで刺激になりますし、自分の目線を上に上げることができます。
そのため、稼いでいる人が多い環境に身をおけば、自分の年収も上がる可能性も十分にあるなと。周りの年収が500万円ぐらいでその環境から一人だけ突き抜けて年収1,000万円を目指すのはそう簡単ではないですし、これは割と本質的なことだと思います。
僕もフリーランスとして独立してから常に周りが成功している人ばかりだったわけではないので、行動して自分の周りの環境づくりをするのは大事。年収1,000万円を達成する上での方法の一つとして考えておくべきです。
実際にフリーランスの活動で年収1,000万円稼いで思ったこと
年収を上げていくコツをまとめてきましたが、自分が年収1,000万円を超えて感じたこともまとめていこうかなと思います。
それは、年収1,000万円稼いでも生活レベルはそこまで変わらずに幸福度がそこまで高くないということです。
年収1,000万円=お金持ちではない
年収1,000万円を達成して一番に感じたのは、「こんなものか。」ということ。イメージでは自由にお金を使えるというのは少なから合ったのですが、実際そんなことはありませんでした。
月100万円以上をコンスタントに稼げてもあまり生活レベルは変わりません。
国がまとめたデータによると、年収1,000万円の人は働いている人口の約5%以下と言われています。100人いたら5人以下という人数ですが、実際のところそこまで稼いだ気になりません。。
ビジネスのため以外で何か買うにしても、1万円とか2万円の額ってまだ高いなと感じるし、高級レストランとかで食事するわけでもありません。豪遊することもないです。
ノマドワーカーとして海外に行くことも多いですが、基本移動にお金を掛けたくないのでLCC(格安航空会社)の利用がほとんどで、ビジネスクラスを使うことはありません。滞在先も高級ホテルには基本的に宿泊せずに、Airbnbとかのコスパの良いところを選んだりします。
フリーランスという働き方なので毎月稼げる保障がないという危機意識もあるのですが、やはりそれ以上に自分のスキルの低さを日々痛感します。
もちろん、フリーランスで月30万円を稼いでいるときよりは心の余裕があるし、月50万円のときと比べると自分の好きなことに投資ができるお金ができたという意味では生活が変わりましたが、劇的な生活の変化はありません。
そのため、第一目標として年収1,000万円を稼ぐことはフリーランスとして大事で、その上にさらに活躍している人もいることを感じつつ、第一通過点ぐらいで捉えて活動してみたほうが良いかなと思います。
さらなる上を目指すためにフリーランスから会社を作りました
年収1,000万円を稼いでいて、もっと行けるなというのが正直な感想です。お金を稼ぐことが全てではないですが、自分がもっと好きなことに専念するにはまだまだ足りないという感じてます。
個人の活動で年収3,000万円とか1億とか達成する人もツイッターなどのSNSなどを見ているとよく見かけますが、僕の場合は個人スキルだけでそこを目指すには限界があるななと感じたのでフリーランス活動を法人化することにしました。
WebマーケティングをメインにWebメディア運営などをする会社として、フリーランスを中心に複数プロジェクトを回しています。自分の近い価値観の人と仕事をして相乗効果的にビジネスを伸ばせていければと思っています。
それ以外にも英語教育関連のアプリサービスの開発も始めました。これは、コンサルティングしていた企業のプロジェクトに参画する形で取締役COOとしてジョイン。
複数の会社を経営する立場に変わりましたが、これもフリーランスという活動が合ってこそのキャリアです。
ビジネスマンとしてキュリアを上げていく上でのレバレッジの掛け方やは人それぞれですが、僕は複数のプロジェクトに参画して自分のスキルを最大限に発揮するポートフォリオワーカーを目指して活動していこうと思います。
そのため、これまでに培ったスキルを会社と人材に対して投資をしていきます。
フリーランス的な働き方は変わらず、場所に縛られずにノマドワークしながら会社経営をしていくというスタイルを確立していくのが当面の目標です。
最後に:フリーランスで年収1,000万円を目指すならレバレッジをかけた働き方をしよう
効率よく働いて稼ぐにはスキルをかけ合わせて働き方のレバレッジを最大化させるのが大事かなと僕はフリーランスとして働いて思いました。
- 自分の時間が足りなければ、チームやパートナーと取り組む
- 得意分野以外に付加価値となるスキルを身につける
- 専門的な知識が必要な経理・会計などは外注に回す
振り返りも含めて年収1,000万円をフリーランスで達成して感じたことをまとめてみましたが、「マインドセット」があるうえで、「試行錯誤」ができれば結果を残していける思います。
自分の働き方に「今何が足りなくてどうすれば効率よく働けるか」を常に考え続けることが大事です。
僕の場合はまだまだですが、世の中の成功している人・優秀な人は目の前のことに疑問を持ち、問題解決する能力が高いですし、試行錯誤を常にしているイメージです。
その上で、レバレッジを掛けた働き方をすれば誰でも収入を上げていくことは可能だと思います。
今回の記事を参考にしてみて働き方や稼ぎ方を見直してみてください。