場所や時間に縛られずに自由に働ける生き方としてフリーランスは注目をされていて魅力的に感じている方も多いのではないでしょうか?
ですが、そんな魅力とは異なり、実際は大変なことも。
この記事では、「フリーランスって自由ではなく辛い?」という疑問に現役フリーランスの僕が答えます。
- フリーランス5年目(現在は法人化して3期目)
- Webマーケティングが専門領域
結論として、フリーランスの仕事は自由に見える部分もありますが、それとは裏腹につらい瞬間が多々あります。
僕はフリーランスとして働き始めた時は、「自由」というのは程遠く、休みもなく毎日が仕事。もちろん、ポジティブな側面もありましたが、フリーランス始めたての頃はよほど能力がない限り最初の方はつらいことが多いです。
正直、「会社員の方が楽だな。。」と思ったこともあります。
今では、収入も安定して自由度がかなり増えていますが、これからフリーランスを目指している方やフリーランス1年目の方向けに「フリーランスの実情」についてまとめていきたいと思います。
目次
フリーランスの働き方がつらいと感じること
「フリーランス」がバズワード的に広がり、会社員を辞めてフリーランスになる方は増えて来ているため、「働き方を自由に選べて最高」みたいな発言もよく耳にしますよね。
フリーランスとして働いている中で案件が簡単に取れて、収入が安定するのであれば問題ないですが、実際はそう簡単には行かずに「つらい」と思うことは意外と多くあります。
具体的には次のような感じです。
- フリーランス初期は時給が限りなく低い
- 手続きめんどくさい
- 消耗戦になる仕事はつらい
フリーランス初期は時給が限りなく低い
当たり前ですが、フリーランスを始めたての時は、仕事がなければ収入は増えません。
そのため、まずは実績重視で単価が低くても案件獲得優先で仕事をすることもあるでしょう。
普通に会社員として仕事をしていれば、スキルがない新卒でも20万円ぐらい当たり前のように貰えますよね。
フリーランスで人脈や実績がない場合は、クラウドソーシングなどの単価が低くなる案件しかない場合は、20〜30万円の収入を稼ぐのでもやっとのこと。
時給換算にすると〜500円ぐらいから始まるなんてことも考えられます。
僕の場合は、人脈をフル活用して営業をしてコンサル案件をもらってなどフリーランス初期の頃はやっていましたが、営業している時間は収入が発生していません。
ある程度、案件確保の目処を付けて活動を始めないと「案件獲得ができない…」「稼げない…」とつらい思いをすることもあるでしょう。
手続き等がめんどくさい
フリーランスになってから税務署に開業届を出したり、仕事で使うメールアドレスを作成したり、必要であれば名刺を作ったりと自分でしなければいけないことが多くあります。
退職後の手続きや国民健康保険の切り替えなど諸手続きも。
会社員であれば、総務の人がやってくれていたことを自分でやる必要があるので大変です。仕事に集中したいけど、雑務的なことも自分のタスクに変わっていきます。
また、売上や経費などを管理する経理業務も最初の間は自分でしなければ行けないことも多く、1年に1回は確定申告をするために準備も必要。知識がないとめんどうなことがたくさんあります。
「フリーランスとして自由に好きな仕事を好きな場所で」というのとは裏腹に細かな業務で時間を取られるのは正直つらいです。
消耗戦になる仕事はつらい
フリーランスの職種にもよりますが、収入のために仕事をする場面も出てくるでしょう。
僕の場合は法人起業のWebマーケティング・プロダクトマネジメントに関するコンサルティングをメインに活動しています。
結果を出すために出来ることは100%で稼働するスタンスではいるのですが、契約内容以外の仕事を当たり前のように任されるケースがあったりもします。
こういった場合で、「契約範囲外なんでやらないです」みたいな態度はとりづらいですよね。
今では自分でやる仕事を選んで活動できるようになっていますが、最初の間は出来ることは何でもやるスタンスでいたので、消耗することも多くつらい場面も多々ありました。
「好きな案件・仕事ができる状態にする」というのがフリーランスとして楽しく働けるので、そこまで自分のレベルを上げていかないとつらいこともあるので、理解しておきましょう。
フリーランスとして働くのは苦労は付き物です
フリーランスは自由であるが故に責任も同時に求められる仕事です。
例えば僕のようにコンサルティングをメインにした働き方の場合は、発注側の起業のニーズに答えて成果を出す必要があるため、全てが楽に仕事ができるわけではありません。
Web制作やデザイン、Webライターなどの職種でも継続して受注をもらいながら発注者の期待に答える成果物を出す必要がありますね。
個人で働いているフリーランスの場合、会社員のときより責任感を持って働く必要があるため、苦労は付き物です。
「フリーランス=自由なワークスタイル」みたいな見え方をすることがありますが、100%現実はそうとは言い切れません。
それでもフリーランスという働き方は最高。
つらいことを僕の経験談からまとめてきましたが、最終的にはフリーランスになって良かったなと思っていますし、働き方としては最高です。
1年目はかなり働いた記憶があるのですが、徐々に自由度が高まり、いろんなことを挑戦ができるようになりました。
- 1年目:毎日がほぼ仕事
- 2年目:徐々にゆとりがモテるように
- 3年目:法人化して複数事業化+月1回海外旅行
- 4年目:受託を徐々になくし自由に仕事ができるように
- 5年目:仕事のストレスがほぼなし
時間が出来るとリフレッシュのために「旅行」に頻繁に行くようになり、そこで新たな発見や出会いがあり、仕事に繋がることも増えました。
フリーランスの場合、満員電車に揺れて毎日出社することもなければ、働く時間も自分で決められるため人が混み合う週末を避けて平日にプライベートの時間を過ごすこともできます。
フリーランスになることで良かったなと思うことは多々あり、次の3つは特に良かったと思っています。
- 責任はあるけど、裁量権が自分にある
- 収入は自分の行動次第で決まる
- 働き方のサイクルを掴めば楽になる
①責任はあるけど、裁量権が自分にある
個人・法人に関わらず仕事をもらっている限り、案件には責任を持つ必要があります。
その責任感がある適度な緊張感の中で、全ての仕事の裁量権が自分にあるのがフリーランスです。
「会社の方針だから」「上司から言われたから」という仕事は一切なく、自分で意思決定をして仕事をすることができます。
仕事をお金だけで見るのではなく、「気が乗らない仕事はしない」という決定も自分の意志で決めることが可能。
やらされ仕事ではなく、本気で仕事に取り組めるのがフリーランスだと働いていて感じています。
②収入は自分の行動次第で決まる
フリーランスの収入は自分の行動次第で決まっていきます。
1年目のころの収入はコンサルティング案件+制作関連の案件でしたが、活動が長くなりにつれて次のように変わってきました。
- コンサルティング案件
- アフィリエイト・ブログ収入
- 代理店収入
- Web制作・開発関連(スポット)
- 投資案件(副収入)
今ではコンサルティング案件の数は増やさずに運営しているWebメディア経由での収入が半分以上を占め、今ではフリーランスの編集者・Webライターの方に発注をして組織化をしています。
関連記事:ウェブ系フリーランスがアフィリエイトをやるべきメリット【経験談】
アフィリエイトは報酬発生まで半年ぐらい掛かりましたが、1万円・3万円・6万円というように月が経つごとに収益が増えて今では月300〜400万円ほどがコンスタントに発生。
投資関連の副収入とその他活動の幅が増えてきたことにより、複数の収益源が出来ています。
会社員であれば、毎月の給料を5万円を上げるのに数年以上掛かることもあるのに対してフリーランスであれば自分の頑張りでどんどん増やしていけます。
収益源を分散しておくと、気持ちに余裕ができるのでフリーランスであればやっておくべきことの一つかなと思いますし、収入に天井がないのは魅力の一つです。
③働き方のサイクルを掴めば楽になる
フリーランスの最初の方は、つらい場面や苦労することは多くありますが、働き方のサイクルを掴めばかなり楽になります。
毎朝起きて、満員電車に揺られて残業があってみたいな働き方は回避できるので気持ちにゆとりができます。
仮に通勤に毎日片道1時間使っている場合、往復で2時間。8時間の勤務時間と合わせると10時間仕事に費やしていることになります。
今ではリモートワークが増えつつありますが、フリーランスは出社がないのでムダな通勤時間を仕事・自己啓発・趣味の時間に当てることが可能。
働き方のサイクルを掴めばストレスフリーで生活ができるようになり、フリーランスになるメリットの一つです。
フリーランスはマイノリティだけど、そんなの関係ない。
フリーランスという働き方は、日本でも増えつつありますが、まだまだマイノリティ。会社員として働いている人が圧倒的に多いですよね。
正直、フリーランス1年目の時代と会社員時代を比較すると会社員時代の方が今思うとめちゃくちゃ楽でした。
細かな仕事はチームで振り分けれるし、諸手続き関係や専門部署に任せるみたいなことができたりしますよね。
それと比較してフリーランスの初期段階は、ほぼほぼ1人でやる必要があります。
ですが、大変なことを乗り越えて経験を積むことで会社員以上に成長出来る機会があるのは間違いないです。
売上に余裕が出てきたら経理や事務作業を外注すれば良いですし、本業に専念する時間は割と簡単に作ることができます。
僕の場合は、フリーランスのオンライン秘書の方に経理・総務や事務関連の作業はお願いしており、自分の仕事に集中できる環境を構築することを心がけていて自由に仕事が出来ています。
仕組み化されていくと働き方もかなり自由度が増します。
まとめ:フリーランスになりたいなら行動してみるべき
「フリーランス=自由」という考えからスタートし、そうではない経験も踏まえて挑戦してみて良かったなと思っています。
自由に仕事が出来るというイメージとは裏腹に大変なことはたくさんありますが、個人で活動するため会社員以上に成長できる環境があるのも事実。
自分の取り巻く環境やスキルで勝負できるならチャレンジしてみるのも良いし、フリーランスという働き方も選択肢としてあるということは知っておけば良いと思います。
それで、「挑戦したい」と思ったタイミングでしてみるのがいいかなと。
会社員でもフリーランスでも人生につらいと思う出来事は付き物なので、とりあえず理想の働き方・人生に向けて行動してみましょう。