「外出先でオンライン会議があるけど、集中できる作業スペースがない…。」「家だと集中できない…。」など、Web会議ができる場所・集中作業できる場所を探されている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、街中で見かける機会も増えた個室型作業スペース(テレワークボック)をLISH MAGAZINE編集部が徹底調査。既に大手4社がサービス提供を開始していますが、実際にサービスを利用してみた上で特徴や作業スペースの使い心地もまとめていきます。
「個室で集中作業をしたい」「個室型作業スペースを利用してみたい・気になっている!」と考えている方は是非参考にしてみてくださいね。
目次
個室型作業スペース(テレワークボックス)とは?
個室型作業スペース(テレワークボックス)は、オフィスビル・商業施設・駅構内などに設置されている作業空間。
外部の音を遮断し、内部の音漏れもない防音設計のため、電話やテレビ会議、集中して作業をしたい際に最適な環境を提供しています。
既に、上場関連企業を含めて大手4社以上がサービス提供し、現代の働き方をサポートするために全国各地に設置が進められています。
レンタルオフィス・コワーキングスペースとの違い
レンタル作業スペースといえば、レンタルオフィス、コワーキングスペースを思い浮かべる方が多いと思いますし、電源カフェなどを利用して作業・仕事をされている方もいるでしょう。
レンタルオフィス、コワーキングスペース、カフェなどの作業スペースは他の利用者と共同で使われるため、「周りの音が聞こえる(気にして話さなければいけない)」「作業スペースが空いていないと使えない」などの使い勝手の悪い点が…。
その点、個室型作業スペース(テレワークボックス)の場合、完全個室のため自分専用の集中空間を確保できるという特徴があります。
具体的に比較をしてみると分かりやすいですね。表にまとめてみました。
作業スペースの比較
個室型作業 スペース |
コワーキング スペース |
レンタルオフィス | カフェ | |
作業スペース | 完全個室 | 共同で利用 | 専用スペースあり | 作業者以外も存在 |
利用方法 | スマホで予約 1回15分〜 |
月契約 スポット利用可 |
月契約 | スポット利用可 |
利用料金 | 15分110円〜 ※サービスによって異なる |
1時間約500円〜 1日利用可 ※月契約がメイン |
月契約 専有スペースがあるため高い |
飲食代 (約500円〜) |
個室型作業スペースを利用する3つのメリット
他のレンタル作業スペースと異なる点を表も踏まえてまとめてきましたが、個室型作業スペースを次のようなシーンで利用することが多いでしょう。
- 移動の合間のテレビ会議
- 移動の合間の作業
- オンライン面接
- eスポーツやゲーム実況
- 動画配信や音声配信
- 資格勉強や集中したい時
上記の利用シーンの場合、コワーキングスペースやカフェだと共同利用のため使い勝手が悪く、 個室型作業スペースであれば次の利用メリットが出てきます。
- Wi-Fi・電源完備
- 防音・完全個室で周りの音が気にならない
- 1回15分から利用可能
メリット①Wi-Fi・電源完備
仕事をする際の作業スペースとしてWi-Fi設置は必須事項。どの作業スペースでも当たり前にあると思いますが、個室型作業スペースにも完備。
サービスにもよりますが、通信は安定しているイメージです。
また、電源・USBポートは個室内に設置しているため充電をしながらの作業ができます。カフェなどの作業場所と比較した際に一部の席しか電源がないということもあるので、しっかりと電源を確保できるのはメリットと言えるでしょう。
メリット②防音・完全個室で周りの音が気にならない
個室型作業スペースでは、外部の音を遮断する完全防音のため、周りの声を気にせずに作業することができます。
そのため、オンライン会議・面接など静かな環境が求められる利用シーンには最適。レンタルスペース、コワーキングスペースだと周りに作業している方が多くいるため、決して集中できる環境とは言えません。
周りの音を気にせずに集中作業をしたいシーンには、個室型作業スペースを選択するのはメリットがあると言えます。
メリット③1回15分から利用可能
サービスによっても異なりますが、基本的に15分単位から利用することが可能。
外出先のちょっとした作業、移動中でのオンライン会議など、外出が多いビジネスマンにとっては使い勝手の良いサービスかなと思います。
料金も15分110円〜、1時間利用しても最安値は550円。個室の作業スペースをこの値段で利用ができるのはコストパフォーマンスとしても高いと言えるでしょう。
個室型作業スペースの大手4社を実際に利用して徹底比較
個室型作業スペースとして、作業空間を提供しているのは大手4社。上場関連会社や誰もが知る有名企業が運営しており、現代の働き方に合わせたサービス提供をしています。
他社との比較
RemoteworkBOX | テレキューブ | ステーションブース | CocoDesk | |
設置エリア | 首都圏を中心とした全国に拠点あり | 首都圏を中心とした全国に拠点あり | 首都圏を中心とした全国に拠点あり | 関東・大阪エリア |
主な設置場所 | 駅チカエリア、ホテルや商業施設内 | 駅構内、商業施設、オフィスビル | JR各駅内 | 東京メトロ駅構内 |
最低利用時間 | 15分 | 15分 | 15分 | 15分 |
利用料金 | 15分110円〜 | 15分275円〜 | 15分275円〜 | 15分275円〜 |
設備 | 完全個室 Wi-Fi・電源完備 |
完全個室 Wi-Fi・電源完備 |
2人用のスペースあり Wi-Fi・電源完備 |
完全個室 Wi-Fi・電源完備 |
基本的な使用感はほぼ変わらないのですが、サービス毎に異なる点もあるので各サービスを簡単に紹介していきたいと思います。
RemoteworkBOX(リモートワークボックス)
RemoteworkBOX(リモートワークボックス)は、2Links株式会社が運営しているサービス。2Links株式会社は、店舗DX、働き方改革事業などを提供する上場企業の株式会社ピアズの子会社です。
現在、首都圏を始め全国各地にRemoteworkBOXの設置を進めており、特徴的なのは1回15分110円〜の業界最安値の利用料金で使えるという点です。
標準的な施設設備はどのサービスも変わらないのに対して、この価格帯で利用できるのは魅力的。
また、安さだけではなく、東急、ソフマップ、キンコーズなどの法人企業のサービス利用、池袋のサンシャインシティALTAやホテルなどの商業施設への設置、コワーキングスペースとして有名な「いいオフィス」内にもにRemoteworkBOXを導入している実績のあるサービスです。
LISH MAGAZINE編集部でもサービスを実際に利用してみましたが、防音で周りの声が全く気にならずにオンライン会議や作業に出来たので利用満足度としては非常に高かったです。
今後設置数がどんどん伸びていくことにより、使える場所も増えていくので期待したいところ。自社サイトから15分単位で予約が可能で、低価格で他社と変わらない使い勝手の個室型作業スペースの利用ができます。
設備がそこまで変わらず、低価格で使えるので興味がある方はまずはRemoteworkBOX(リモートワークボックス)の拠点をチェックすることをおすすめします。
RemoteworkBOXのサービス情報
運営会社 | 2Links株式会社 |
設置エリア | 首都圏を中心とした全国に拠点あり |
主な設置場所 | 駅チカエリア、ホテルや商業施設内 |
最低利用時間・料金 | 15分110円〜 |
設備 | 完全個室 Wi-Fi・電源完備 |
関連記事:【体験談】リモートワークボックスを利用した使い勝手や料金を徹底調査!
TELECUBE(テレキューブ)
TELECUBE(テレキューブ)はテレキューブサービス株式会社が提供しているサービス。
上場企業の株式会社オカムラ、三菱地所株式会社、株式会社ブイキューブなどが株主として参画して事業推進を行っています。
大手企業が推進しているサービスということもあり、様々なイベントやタイアップを通して導入先を増やしています。
駅構内や商業施設・ビルなどアクセスが良い場所に拠点が多いため、気軽に使いやすいのが特徴の一つ。使いたいタイミングで近くに個室型作業スペースがあるのは便利ですよね。
利用料金は、15分275円〜のため、RemoteworkBOXと比較すると倍以上の金額のため少し高く感じますね。
使いたい時の設置場所のアクセス・利用料金を比較して作業スペースを決めてみると良いでしょう。
ちなみにLISH MAGAZINE編集部でも実際に日比谷にあるテレキューブを利用をしたのですが、その拠点は残念ながらWi-Fiが途切れることが多く、作業が出来ませんでした…。
都内で時間があったのでテレキューブ使ってみたけど、個室空間を時間単位で使えるのは良き。仕事はしやすい。ただ、ネット環境があまり強くなくて、頻繁に起きると困る…。 pic.twitter.com/n4kvBZRjYH
— 吉田 和史 | Webコンサルタント (@kazushiyoshidaa) November 12, 2021
調査したところau回線でしたが、全く接続できなかったので、どのサービスもありえることですが、ネット状況は100%ではなかったのが残念な点です。
テレキューブのサービス情報
運営会社 | テレキューブサービス株式会社 |
設置エリア | 駅構内、商業施設、オフィスビル |
主な設置場所 | JR各駅内 |
最低利用時間・料金 | 15分275円〜 |
設備 | 完全個室 Wi-Fi・電源完備 |
STATION BOOTH(ステーションブース)
STATION BOOTH(ステーションブース)は、東日本旅客鉄道株式会社(JR)が運営している個室ブース型のシェアオフィス。
特徴的なのは、エキナカオフィスとして駅構内に設置しているスペースが多く、2人で使える作業スペースも提供しているという点です。
JRが運営しているサービスのため、駅構内・駅チカに拠点があるのは魅力的。電車移動中の合間の会議や作業スペースの利用としては使い勝手が良いですね。
また、完全個室のブースではなく、2人利用ができるスペース(ステーションデスクなど別名称のサービスあり)があるため、用途に応じて使い分けが可能。
アクセス重視で使うには使い勝手が良いですね。1人用は15分275円のため、料金はテレキューブど同価格。RemoteworkBOXよりは高い料金のため、アクセス含めて利用を検討してみると良いでしょう。
ステーションブースのサービス情報
運営会社 | 東日本旅客鉄道株式会社 |
設置エリア | 駅構内、商業施設、オフィスビル |
主な設置場所 | JR各駅内がメイン |
最低利用時間・料金 | 15分275円〜 |
設備 | 完全個室・2人用のスペースがあり Wi-Fi・電源完備 |
CocoDesk(ココデスク)
CocoDesk(ココデスク)は、富士フイルムビジネスイノベーションが提供するプライベートオフィスサービス。
「働く人に、働く自由を」というコンセプトで、関東(東京・神奈川・埼玉・千葉)・大阪に拠点を設置。主に東京メトロの駅構内の設置が多くあるため、アクセスの良さが特徴的です。
設備環境は他社サービスと変わらずですが、個室内にディスプレイが完備されているため、その点はありがたいですね。(※全ての拠点に設置されているかは確認が取れていません。)
料金はテレキューブ、ステーションブースと同価格の15分275円。やはり標準的な価格は、どこも一緒となるようです。
東京メトロの各駅で近場で作業スペースが欲しいと思った際にはココデスクを探してみるのもありですね。
ココデスクのサービス情報
運営会社 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 |
設置エリア | 駅構内、商業施設、オフィスビル |
主な設置場所 | 東京メトロ駅構内がメイン |
最低利用時間・料金 | 15分275円〜 |
設備 | 完全個室 Wi-Fi・電源完備 |
まとめ:個室型作業スペースは外出先の集中作業におすすめ
この記事では、完全個室型の作業スペース(テレワークボックス)について特徴や利用する際のメリット、提供サービスを比較してみてきました。
テレワーク(リモートワークボックス)が一般化している中で、外出先で移動の合間にオンライン会議がある際や集中作業をしたいとき、予定の合間での作業スペースを確保したいシーンなどに個室型作業スペース(テレワークボックス)は最適なサービスです。
これまで作業スペースとして電源・Wi-Fi完備のカフェなどの利用が多かったのですが、一人での作業、オンライン会議の際は雑音が気になり、デメリットとして感じていた点が、個室型作業スペースを利用することで解決することが可能で大いにメリットを感じています。
RemoteworkBOXのような低価格でサービス提供しているスペースであれば1時間利用しても550円〜のため、カフェに入るのと同じ感覚で使えるのも魅力的です。
外出時での作業スペースを確保したい時、集中して作業をしたいと考えている際は個室型作業スペースの利用を検討してみると良いでしょう。
「とりあえず使ってみたい!」という方は最安値のRemoteworkBOXから使ってみるのがおすすめです。
公式サイト:RemoteworkBOX