雑誌感覚で日常に溶け込んで利用されているSNSのインスタグラム。写真・動画投稿で視覚的にインパクトのある発信が出来ることもあり、集客利用で企業が使う事例も増えつつありますよね。
住宅・不動産・リフォームなどの業界でも同様にインスタグラムを活用して集客を成功している事例も増えていて、積極的にマーケティング施策の一つとして活用したいもの。
そこでこの記事では、LISH MAGAZINE編集部が住宅・不動産業界でインスタグラムを活用するメリットと成功事例、集客に活用する方法を徹底調査してまとめました!
これからインスタグラムを活用しようと考えている方は是非参考にしてみて下さい。
住宅・不動産業界でインスタグラムを活用するメリット
インスタグラムは写真や動画を活用した投稿が出来るため不動産・住宅関連には最適なマーケティング施策と言えます。
他にもメリットがあるので、ここでは具体的に紹介していきます。
- インスタグラムはライフスタイルメディア
- 住宅・不動産業界は視覚的に訴求できる
- コストを掛けずに集客ができる
メリット①インスタグラムはライフスタイルメディア
インスタグラムはライフスタイルに自然と溶け込むメディアであり、単なるSNSではありません。
これまでは検索をもとに情報収集するのが一般的でしたが、それも過去の話。今では、カフェやレストランなどの飲食店探しやショッピングのリサーチにもインスタグラムが当たり前のように使われています。
「無印良品」「IKEA」「ニトリ」などの生活雑貨・家具が購入できるお店のおすすめ商品情報もインスタグラムを通して知り、購買まで繋がるケースも増えていますね。
そのため、生活に密着しているインスタグラムを活用することで住宅・不動産業界でも効果的に集客に繋げることが可能だと言えます。
メリット②住宅・不動産業界は視覚的に訴求できる
インスタグラムは写真・動画を通して発信ができるSNSです。
住宅・不動産業界は、「見た目」が大事な業界のため、インスタグラムと相性が良いと言えます。
例えば、次のような形でイメージが湧く写真を投稿することでそれを見たユーザーに対してサービスの認知を促すことが可能。
- 物件の雰囲気
- 住むイメージが湧く
- 生活エリア(近隣)の雰囲気
プロの写真やデザイナーがいなくても、iPhoneで撮った写真をアプリで加工するだけでもインスタ映えした写真にすることもできますね。
「こんな家住みたい!」「おしゃれな家!」というのをビジュアライズされたインスタの投稿を通して伝えることで、いざ不動産購入や引っ越しをする際にサービスを選んでくれる確率も高まります。
また、ストーリーズやリールを活用した投稿をすることで「まるで内見したかのように感じられる」コンテンツを発信することも可能。住宅・不動産業界にはピッタリの認知施策だと言えます。
メリット③コストを掛けずに集客ができる
インスタグラムで広告出稿する場合はコストが掛かりますが、公式アカウントを開設するのは無料。
無料で始められて、日々継続した投稿をもとに不動産・住宅に興味のあるアカウントからのフォローを増やすことで、サービスへの認知へと繋げ、ゆくゆくはサービスへの利用を促すことができます。
アカウント開設初期に関しては、フォロワー数が少ないためサービス認知の効果は期待できませんが、中長期的にアカウント成長をさせることで費用対効果は非常に高くなる集客方法です。
住宅・不動産業界のインスタグラム活用成功事例【10選】
インスタグラムを住宅・不動産業界に活用するメリットを解説していきましたが、広告費をそこまで多く掛けれない企業ほど活用すべき集客方法だと言えます。
ここでは実際に活用している事例について10選まとめてみました!
「いきなりインスタグラムを始めてみる」というのは難易度が高いですが、成功事例をもとに投稿内容を真似てみることで集客に繋げていくことが可能。
住宅・不動産・リフォームやシェアハウスなどの様々なアカウントを順に紹介していきます。
事例①goodroom
goodroomは、関東・関西・名古屋・福岡・札幌・広島のリノベーションやデザイナーズ賃貸のお部屋探しサイトを運営する会社。
インスタグラムアカウント:@goodroom
リノベーションやデザイナーズの部屋に済むのは誰しも憧れることで、おしゃれでかっこいい部屋であるので写真映えもしますね。
実際の物件を毎日更新していて、投稿頻度も高く平均で700〜1,000を集めています。
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インスタを通して認知したユーザーが引っ越しの際に「goodroomのサイトで物件を見てみようかな」と思わせる設計になっているのがポイントです。
事例②カウカモ
カウカモは「一点ものの住まいに出会おう」というコンセプトで不動産購入の仲介を行う会社。
インスタグラムアカウント:@cowcamo
数ある中古・リノベーション住宅を紹介するサイトを運営しており、編集部がピックアップした物件やリノベーション住宅の魅力を知れることから人気を集めています。
インスタグラムでも日々投稿が更新されていますね。
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不動産の購入を仲介する会社のため、頻繁にユーザーが使うことはありませんが、「中古・リノベ物件を購入してみようかな!」という際に「カウカモって良さそう」というのをインスタグラムを通して伝える設計になっています。
情報収集の際にカウカモのインスタをチェックするユーザーも多いでしょうし、インスタで認知を繋げている成功事例と言えるでしょう。
事例③アイズルーム
「絶対に住みたいを叶える賃貸仲介サービス」としてサービスを運営しているアイズルームのインスタグラムアカウント。
インスタグラムアカウント:@is_room_
特徴的なのは写真だけでなく、実際の物件に関する情報も詳しく投稿でチェックをすることが出来るという点です。
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リール動画を使い、実際に内見しているかのような投稿になっているので他社と差別化してインスタを効果的に活用して集客をしていると言えるでしょう。
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また、投稿を詳しく見てみるとコメントをしているユーザーがかなりの数いるので、お部屋探しをインスタ経由でしている方がいてその方を上手く集客できているのがアイズルームのインスタです。
賃貸仲介をしている企業は参考にすべきアカウントです。
事例④nuリノベーション
リノベーションを提供するnuリノベーションが運営するインスタアカウント。
インスタグラムアカウント:@nu_renovation
リノベーションの情報は、一般の人からすると「よくわからない…」と思われてしまうこともありますが、実際のリノベを投稿を通して発信。
また、ストリーズへの投稿をハイライトにまとめて紹介しているのもわかりやすく運営されているポイントですね。
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リノベーションを通して、「理想とするライフスタイルが手に入れられる」と伝えながら、フォロワーを増やしてサービス認知へ繋げている事例の一つです。
事例⑤THE ROOM TOUR
「住みたい暮らしがここにある」というコンセプトで運営されているTHE ROOM TOUR。
インスタグラムアカウント:@the_room_tour
インスタグラムを軸に、Webメディア・Tiktokなどを通して「マネたい家」の情報をキャッチ出来るように発信をしています。
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投稿・リール動画などを通してインスタを使いこなしているなという印象で、家を快適にしたいと考えているファン(フォロワー)を増やし続けています。
投稿へのいいねを見てみると平均1,000以上、多い投稿だと3,000以上も。
インスタグラムを雑誌メディアとして活用するのであればチェックしておくべきアカウントです。
事例⑥memoring note
memoring noteはこれまで紹介してきたインスタグラムアカウントと別の切り口で発信しているアカウントで「カップルに役立つ情報」を発信。
インスタグラムアカウント:@memoring_note
住宅・不動産業界の企業が運営されているアカウントはありませんが、参考にしておくべきポイントがあるので紹介。
それは、具体的なターゲットを「同棲カップル」に絞って情報発信をしているという点です。
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SNSでフォロワー(ファン)獲得をする際に「共感を得る」「参考になるコンテンツを発信する」という意味ではmemoring_noteを参考にしてみると良いでしょう。
事例⑦ソーシャルアパートメント
ソーシャルアパートメントはシェアハウスと一人暮らしをいいとこ取りした新しいライフスタイルを提供する物件を運営する企業。
インスタグラムアカウント:@social_apartment
新しいライフスタイルの提案をしている住まいに関してインスタグラムを通して上手く伝えているアカウントだと言えるでしょう。
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公式サイトから情報をチェックすることもできますが、ストーリーズのハイライト動画が住まいのイメージが付きやすいのもポイントです。
事例⑧新産住拓リフォーム
こちらは地方の企業でインスタグラムを活用している事例。熊本の木を使ったリフォームを行う「新産住拓リフォーム」のアカウントです。
インスタグラムアカウント:@shinsan_reform
熊本の企業のため、フォロワー数こそ多くないですが、認知したいユーザーに対して的確に発信が出来ているのではないかなと推察します。
例えば、リフォームのBefore・Afterがわかりやすく発信。
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熊本近辺の方が「リフォームする際は新産住拓リフォームに話を聞いてみようかな」とアカウント設計がされていますし、フォロワー数に対して1投稿が300〜500程度のいいねが付いています。
インスタグラムアカウントを運用していると「フォロワー数が多ければ多いほど良い」と勘違いしている方も多いのですが、企業アカウントの場合、サービスを利用してくれる可能性がある人をフォロワーとして集めなければ意味がありません。
そのため、将来への顧客になり得る方のフォロワーを集めていれば数はそこまで多くなくても集客としては効果が出るため、地方で住宅・不動産の企業を経営されている方は参考にしておくべき事例でしょう。
事例⑨Woman.CHINTAI
Woman.CHINTAIは、女性をターゲットにイラストを活用した投稿が特徴的なインスタグラムアカウント。
インスタグラムアカウント:@woman.chintai
イラスト、写真、わかりやすい情報を投稿を通して発信されていますね。
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一見物件とは関連しない情報に見えますが、役立つ情報を発信することで物件探しをする際は「Woman.CHINTAIは情報量が多いし、良さそう」という印象を植え付けることが出来ていますね。
インスタグラムをこれから始める方にとってWoman.CHINTAIを真似ていくのは難易度が少し高いですが、これぐらい完成度の高い投稿を日々していくことで効果的に集客に繋げていくことが出来ているのでしょう。
事例⑩積水ハウス株式会社
最後に紹介する事例は知名度の高い大手企業の積水ハウス株式会社運営のインスタグラム。
インスタグラムアカウント:@sekisuihouse
落ち着いた写真を多く投稿していて、特徴的なのは日常が感じられる投稿が多いという点です。
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物件写真ではなく「住んでいるイメージ」を投稿から伝えているのが参考にしたいポイントですね。
またユーザー参加型のハッシュタグキャンペーンも実施していてインスタグラムを活用した集客も強化しているようですね。
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参考にしてみましょう!
住宅・不動産業界向けインスタグラムの集客方法【5つのポイント】
事例を見てみてわかりましたが、大手企業から地方の中小企業までインスタグラムを活用して住宅・不動産関連のサービス認知を繋げているのがわかりましたね。
ただ「インスタを始めてみたものの効果を感じられない…」という方や「画像の投稿以外に何をすれば良いかわからない…」など具体的な運用方法に悩まれている方も多いかなと思います。
そこで、住宅・不動産業界向けにインスタを活用して集客に繋げる5つのポイントについて解説していきます。
- 最適なハッシュタグを設定する
- プロフィールを正しく設定する
- ビジュアライズされた写真を投稿する
- 位置情報を投稿に入れる
- いいね・フォローを自らする
基礎的な内容なので順にチェックしていきましょう。
①最適なハッシュタグを設定する
インスタグラムで投稿する際に活用するハッシュタグですが、何も考えずに設定されているアカウントも多く見受けられます。
新しい顧客へリーチをし、フォロワーを増やしていくには投稿を多くの人に見てもらう必要があり、そのために必要不可欠なのがハッシュタグです。
ハッシュタグは様々ありますが、物件や住まいに関する内容であれば「地名」を付けた方がピンポイントにターゲッティングしたいユーザーへリーチすることが可能。
#渋谷不動産 #渋谷物件 #渋谷一人暮らし
上記のように詳しい地域名を設定するのが集客のコツ。ハッシュタグの投稿件数が少ないタグでもユーザーが検索している「目的が明確」のため、効果的だと言えます。
より多くのリーチを狙いたい場合は「不動産」のような投稿件数が多いワードも狙うのもありですね。
例えば以下のようなハッシュタグです。
#戸建て #新築 #マイホーム #一人暮らし #同棲 #リノベーション #デザイナーズマンション
なお、このようなハッシュタグの場合、利用しているユーザーも多いため前述したニッチなハッシュタグと組わせて使うといいでしょう。
②プロフィールを正しく設定する
インスタグラムでより多くのファンを獲得するにはプロフィールを正しく設定するのは重要なポイント。
「どのような発信をしているのか?」「フォローするとどんなメリットがあるのか?」をわかりやすく記載しましょう。
意外と出来ていないアカウントも多かったりします。
「どのような発信をしているのか?」という点で、住まいに関する写真が投稿されていても「プロフィール」がお粗末だとフォローしたいと思いません。
「デザイナーズ物件を紹介している」「ファミリー向けの物件を紹介している」などと詳しく書いていれば、該当するユーザーにフォローがされやすくなりますね。
■理想の住まいが作れる
■リノベ事例を掲載
■全国でリノベーションを対応
あくまで一例ですが、箇条書きで上記のような形で誰に向けたサービスかを記載しておくと良いでしょう。
また、集客に繋げていくためには「連絡方法」「相談方法」などをしっかりと明記しておくのが大事です。
プロフィール欄にはURLを一つだけリンクすることができるので公式サイトのリンクを掲載しましょう。その際に「公式サイトで無料相談受付中」や「公式サイトで事例を詳しく紹介しています!」などと誘導するようなテキストをプロフィールに掲載しておくとわかりやすいですね。
フォロワーの方からの問い合わせが来るように集客導線を設計しておきましょう。
③ビジュアライズされた写真を投稿する
インスタグラムで大事なのは視覚的にわかりやすい写真(動画)を投稿すること。
魅力的な投稿でなければ、いいねも集まりませんし、フォローをしようとも思われません。
ここについては紹介したインスタアカウントの例をもとにどのような写真であれば、自社で投稿できるのかを考えてみると良いですね。
ポイントとしては「誰に向けて発信をしているのか?(どんなユーザーが顧客になる)」を明確にして、その人に合わせて「ここに住みたい」と思わせられる投稿にすること。
投稿には最大10枚の写真ができますし、動画投稿もできるので上手く工夫をしてみると良いでしょう。
④位置情報を投稿に入れる
住宅・不動産業界の投稿の場合、必ず位置情報を入れておくようにしましょう。
位置情報は投稿に対して設定できるもので具体的な地名、駅名、ざっくりとした位置情報を設定することができます。
位置情報に関してはユーザーが検索したい際にハッシュタグと同様に場所も次の画像に表示されます。
そのため、投稿が他のユーザーから発見されやすくなり、ハッシュタグと同様に人気投稿・最新投稿一覧にも掲載されるので必須で入れておきましょう。
⑤いいね・フォローを自らする
最後にインスタグラムでフォロワーを増やしていくのに大事なのが、いいね・フォローを自ら行うということです。
アカウント開設初期ですとフォロワーが少ないため、写真・動画などの投稿をしてもなかなかいいねが集まらずに、ユーザーへ効果的にリーチ(認知)を集めることができません。
そのため、自分のアカウントに興味を持ってくれそうなユーザーに対していいね・フォローを自ら行うことで運用しているアカウントに「まずは気づいてもらう」ということが可能。
いいね・フォローをされたユーザーは通知一覧にあなたのアカウントが表示され、プロフィールに訪れて「わかりやすいプロフィール」と「視覚的にインパクトにある投稿」があれば、いいねやフォローを仕返してくれる確率が高まります。
インスタグラムでいきなり人気アカウントを作るのは無理なので、まずはいいね・フォローを自らするようにしましょう。
ただ、時間的工数を考えた際に「大変…。」という意見もあるかと思うので、自動でいいね・フォローができるサービスの利用も検討してみると良いかなと。
LISH MAGAZINE編集部で実際に利用をしたことのある自動いいね・フォローサービスで本当におすすめできるのを以下の記事で紹介しているので参考にしてみて下さい。
関連記事:いいねとフォロワーが増えるインスタ自動ツールを徹底比較【7選】
まとめ:インスタを活用して住宅・不動産アカウントを育てよう!
この記事では「インスタグラムを活用した事例・集客方法」を住宅・不動産業界に絞って紹介してきました。
住まいはライフスタイルの一部であり、視覚的に訴求ができるためインスタグラムは相性が良いメディアというのは分かっていただけたかなと思います。
今回紹介した事例を参考にしてみて、集客のためにインスタグラムを活用してみると良いでしょう。
効果的な運用をしたい方は、インスタ運用で重要ないいね・フォローを自動化してくれるサービスの利用検討もおすすめです。